マネキネコ(ゲームレビュー)
同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。
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制作:ハラワリ
ジャンル:現代、憂欝二人の世界(BL)
※年齢制限:18歳以上推奨
(作中の一部に性的な表現、生物に対する残酷な表現が含まれるため)
『ぬまは ボチャ、と おとをたてました』
水面は穏やかで、そのまま静かに、投げ入れた虫を吸い込んだ。
『くろい どろのからだで ボチャ と おとをたてました』
君をごぽごぽ、沈めていった。
(制作サイトより引用)
「昨日森口が死んだらしい」がとても良かったので、続けてプレイさせて頂きました!
主人公の仁司は友人である篤雄に対して、密かに想いを寄せている大学生。
篤雄への好意を胸の中に潜めながら、友人と変わらぬ日常を送る主人公ですが、彼には誰にも言えない秘密が一つあり…
その、仁司の『秘密』の内容はなかなかショッキングなもので、人によっては激しい嫌悪感を催すものです。
まあそれについては、誰もが幼少期にやったかもしれない、小さな過ちの延長線と言えなくもないでしょう。
ほら、小さくてもぞもぞ蠢いているアレって、うっかり潰してしまいたくなりませんか……?
私はアレに対してはとんでもない拒絶反応を覚えてしまうので、自ら好んではやりませんでしたがね!
仁司くんの趣味である、その行為真っ最中の時の[音]がまた…
あまりの気持ち悪さに、背中にぞわあ~っと嫌な寒気が走りました。
ストーリーの合間に挟まれる、「わすれんぼうのぬま」という絵本に関するエピソード。
この時出現する選択肢によって、EDが二つに分かれます。
絵本に登場する、沼、ウサギ、ムカデといったモチーフが小さくアニメーションで動くのが細かい…!
仁司の内側に潜む暗い、底なし沼のような欲望と執着心はやがて篤雄を飲み込もうとします。
彼の異常性が投影されたかのような、不気味な絵本の内容の連続に読んでてドキドキしっぱなし。
バッドエンドは、主人公のヤンデレっぷりに圧倒されつつ、「まあいずれはそうなるわな」と妙に納得させられるものでした。
その反面、グッドエンドでは・・・
[心に変態性が存在しているのは自分だけではない、という事実に戸惑いながらも、相手を受け入れようとする仁司]の姿が、妙に愛らしく見えてしまいます。
要は[同じ穴の狢]じゃねーかとは思うのですが、何だかんだ、お似合いかもしれない二人。
ダークで且つ、ほんの少し背徳的な、大人向けBLサウンドノベルでした。興味のある大人の方は、是非プレイしてみてください。
ちなみに、本作に含まれる性描写は比較的ライトなものですが、仁司のかなりアレな『秘密』の残酷性により18推のレーティングになっていますのでご注意を。
(特に生物虐待描写が受け入れられない方は、プレイをお控えください!)
プロフィール
気ままに、好きなゲームのレビューを書いております。主にフリーゲーム中心。
女性向け(乙女・BLゲーム)の感想も扱うのでご注意ください。
あと、一応ネタバレには白文字で配慮しております。
時々、年齢制限があるコンテンツを紹介することもあります。
18歳未満の方(高校生含む)は閲覧にお気をつけください。